BLOGnauraa co. ltd.
2022年8月4日連絡アプリはLINEじゃなくてInstagramのDMの時代に?
みなさん、人とコンタクトを取る時は、どのメッセージアプリを使用する頻度が多いですか?
プライベート、ビジネスなどやり取りをするシーン、友人、家族、上司などやり取りをする相手に応じて、それぞれアプリやサービスを使い分ける方も多いのではないでしょうか。
では、プライベートな空間で初対面の方に「連絡先を交換しよう!」と声をかけられた時、みなさんはどのアプリを一番に開きますか?
実は近年若者を中心に、このアプリの使い分けに変化があるようです。
Instagramが名刺代わりの存在
近年、若者の間では「連絡先の交換=Instagramの交換」の考えが浸透してます。
LINEではなく、どうしてInstagramなのか。
以前友人から言われて納得したのは以下の言葉です。
「初対面の人でも、Instagramの投稿一覧を見れば、その人の趣味嗜好が分かるし、どんな人なのかもなんとなく分かる気がする」
確かにInstagramの機能のメインは、画像、動画投稿ツール。
どこに行った、誰といた、こんなことをしたなど、その人の日常生活の断片に触れることができるため、初対面の人であっても、投稿一覧でなんとなく「人となり」が分かりますよね。
それに対して、LINEはトークがメインのツール。
初対面であれば、トーク画面で会話を重ねていかないと、その人がどのような人なのか掴むことはできません。
ここが両者の大きな違いでしょうか。
さらに、「InstagramのDMから会話が始まって、会話のラリーが続くほど仲良くなったら、LINEの交換を提案する」と友人は話をしていました。
極端に言えば、Instagramでライトな会話をしたのち、親密になればLINEに移動するといったフェーズが自然と完成しているため、「連絡先の交換=まずはInstagramを交換」の考えが浸透している若者が増えているのです。
現代において、Instagramのプロフィール、投稿内容は、リアルな名刺のような役割を果たしていると言えるでしょう。
ストーリー機能のリリースが転機
このInstagramでのやり取りがメインとなった変化を辿っていくと、ストーリー機能がリリースされた頃に辿り着きます。
ストーリーとは、通常投稿とは異なり、24時間で消える投稿のこと。
24時間で消える手軽さから人気を博し、ストーリーをメインに投稿するユーザーも増えました。
このストーリー、もうひとつ通常投稿と異なるポイントがあります。
それは「コメント」の遷移先。
通常投稿にコメントを残すと、誰もがそのコメントを見ることができるオープンな環境です。
それに対してストーリーでの投稿の場合、コメントはDMとして送られるため、クローズドな環境でのやり取りとなります。
入口はコメントですが、遷移先はDMのため、そのままやり取りが続くケースが多く、LINEに替わる役割を果たしているのです。
ストーリーがリリースされる前までは、InstagramでのDMのやり取りをするユーザーはごく一部であり、そもそもDMのやり方を知っているユーザーが少なかったことから、この変化の背景にはストーリーのリリースが大きく影響していることが分かります。
今後LINEの立ち位置はどうなる?
LINEのようにチャット形式でやり取りができるアプリやサービスは、年々増加傾向にあるため、近い将来、LINEは本当に親しい人同士が連絡するツールの存在となるのではないかと考えます。
チャット文化が定着したこの変化には、コロナ禍に入り、リモートワークが浸透したことが大きく影響しているといえるでしょう。
プライベートだけでなく、ビジネスシーンにおいても、チャットを使う機会が増えたことから、私たちユーザーにとってチャットとは、メール同様に身近な存在となったと言えます。
ビジネスシーンであれば、SlackやChatwork、Teamsなど、友人やカップル、ファミリーのプライベートシーンであれば、timetree、Snapchatなど、チャット機能が付属したツールをそれぞれ使い分けていますよね。
サービスの選択肢が増えたことで、LINE以外でも手軽にコミュニケーションを取ることが可能になりました。
1 on 1のトークルームだけに留まらず、LINEのように複数人でやり取りができるグループトーク機能もぞくぞくとリリースされています。
家族の携帯番号は知っているけど、友人の携帯番号は知らない人がいるように、LINEの存在は相手の電話番号を知っていることと同等に希少性が増すのではないでしょうか。
そういった意味では、相手を知って、仲良くなったら電話番号交換をするといった古典的なフローは、これから先も通ずるのかもしれませんね。
株式会社nauraa