BLOGnauraa co. ltd.
Instagram広告の効果的な活用法
Instagram広告とは
Instagramは、視覚的なプラットフォームでありユーザーを惹きつけるためにはビジュアルを工夫する必要があります。
Instagram広告も同様にユーザーの興味・関心を集める仕組みを視覚的にクリエイティブ(画像・動画等)に盛り込み、自社のターゲットを正確に把握すること・複数ある配信面の特徴を理解し運用することがInstagram広告攻略のカギになります。
Instagram広告の基本概要
Instagramは、世界で約10億人、国内は約3,300万人がアクティブに利用しています。
画像や動画を中心としたSNSであり、その広告仕組みも利用者の視覚に訴えるクリエイティブな広告が特徴です。
Instagram広告は、フィード広告、ストーリーズ広告、カルーセル広告、コレクション広告などの幅広い配信面など、多彩なフォーマットがあります。
画像や動画を活用することはもちろんのこと、商品カタログを活用しショッピング機能を備えたコンテンツを表示することもできます。
さまざまな広告フォーマットを組み合わせることで、多様なクリエイティブを展開でき、効果的なターゲティングが可能となります。
メインターゲットは、若年層の女性でとくに10〜20代といわれていますが、近年では国内全年代(10〜60代)での全体のアクティブな利用率は48.5%。男女比が男性42.3%、女性54.8%と数年前までの顕著な開きはなくなっています。
この多くの利用者数へアプローチできるのがInstagram広告の魅力の1つではないでしょうか。
引用:総務省情報通信政策研究所
※リンク:https://www.soumu.go.jp/main_content/000887659.pdf
他の広告プラットフォームとの違い
Instagram広告と他の広告プラットフォームで比較すると、その最大の特徴は視覚的なコンテンツに焦点を当てている点ではないでしょうか。
※1 = 広告、2 = 検索結果
引用:Google広告ヘルプページ
※リンク:https://support.google.com/google-ads/answer/1722080?hl=ja
検索型のリスティング広告の場合、テキストベースのため、ユーザーの興味や関心にアプローチしたキャッチコピーや広告文を作れるかどうかが非常に重要です。
それに対して、Instagramは写真や動画を中心としたプラットフォームであり、ユーザーはビジュアルコンテンツに強い魅力を感じ直感的に購買行動を起こします。
そのため、ファッション、ライフスタイルなどのブランドや商品と相性がよく、ビジュアルで魅力を表現することができる点が大きな特長となります。
また、Instagramはユーザーの興味や関心に基づいたターゲティングの精度が高く、個々のユーザーのライフスタイルや興味関心に合わせた広告を展開することが可能です。
さらに、Instagramは、ストーリーズ広告やショッピング機能、インフルエンサーとのコラボレーションなど、他のプラットフォームにはない独自の機能やアプローチフォーマットがあり、これらの違いを理解し、Instagram広告を最大限に活用することが広告のコストパフォーマンスを最大化させます。
Instagram広告の特徴とメリット
Instagram広告の魅力は、視覚的に訴求できることだけではありません。
独自の広告出稿の仕組みがあり、上手に利用することで効果的なマーケティング戦略を展開することができます。
低単価で多くのユーザーに訴求できる
Instagram広告は、他の有料広告と比較して予算に合わせてキャンペーンを設定できる柔軟性があります。
予算100円から配信することができます。
※ただし、広告の最適化ができないので100円での出稿はおすすめしません。
また、クリックごとに課金されるCPC(Cost Per Click)や、インプレッションごとに課金されるCPM(Cost Per Mille)など、複数の課金システムが用意されています。
広告主はキャンペーンの目的に応じて課金方式の選択肢が変わるので、目的に合わせた最適な課金モデルを選ぶことができます。
Meta社が無料で提供しているレポート機能により、広告のパフォーマンスをリアルタイムで追跡し、効果の低い広告を停止したり、予算を効果的な広告に再配分するなど、広告費用を最適化することができます。
複数の課金システム
CPC(Cost Per Click):広告がクリックされる度に課金
CPM(Cost Per Mille):広告配信数が1,000回を超えるごとに課金
CPI(Cost Per Install):広告のアプリがダウンロードされる度に課金
CPV(Cost Per View):動画の再生時間に応じて料金が発生
オーガニックリーチとのシナジー効果
有料広告と日々運用しているオーガニック投稿を組み合わせることで、広告費用を抑えつつ、全体的なリーチを最大化することが可能です。
例えば、人気のあるオーガニック投稿を広告としてプロモートすることで、より多くのユーザーにリーチし、エンゲージメントを高めることができます。
弊社では、A/Bテストとして
A)広告のみ出稿
B)オーガニック+広告
で広告出稿したところ、商材により多少の差異はあるものの「A」の広告効率が高いと判断しています。
詳細なターゲティングが可能
Instagramの詳細なターゲティング機能を利用することで、広告費用を効果的に使うことができます。
特定のオーディエンスに絞って広告を配信することで、無駄な費用を抑え、コンバージョン率を高めることが可能です。
Instagram広告のターゲティングとは?
広告主が設定できる、主なターゲティングの種類は下記の6つです。
デモグラフィックターゲティング
年齢:年齢に対して広告を表示します。(1歳刻みで選択可能)
性別:男性または女性に対して広告を表示します。
地域:地理的な位置情報を基に、特定の地域や国に広告を表示します。
言語:ユーザーの使用言語に基づいて広告をターゲットします。
興味・関心に基づくターゲティング
興味:ユーザーが関心を示しているトピックや活動に基づいて広告を配信します。
行動:ユーザーの過去の行動やインタラクション履歴に基づいて広告をターゲットします(例:アプリの使用履歴、購買履歴など)。
接触ポイントに基づくターゲティング
InstagramとFacebookの接触ポイントに基づいて、ユーザーに対して広告を表示します
(例:Instagramを利用しているユーザー、Facebookページを訪れたユーザーなど)。
カスタムオーディエンス
ブランドやビジネスが所有するユーザーデータを基に、顧客リストやウェブサイトの訪問者、アプリのユーザーなど、特定のセグメントに広告を配信します。
ルックアライクオーディエンス
カスタムオーディエンスを基に、類似した属性や行動パターンを持つ新たなユーザーを発見し、広告を表示します。
デバイスターゲティング
特定のデバイス(スマートフォン、タブレット、デスクトップなど)を使用しているユーザーに広告を配信します。
Instagram広告の機械学習技術
Instagramの機械学習は潜在的な見込み顧客を発見するためのパターン認識を行います。
これにより、エンゲージメント確度の高いユーザーに表示され、コンバージョンの可能性が高まります。
高度なターゲティング機能
Instagramは、Facebookのプラットフォームと統合されており、詳細なユーザーデータを活用しています。
機械学習アルゴリズムは、ユーザーの行動、興味、デモグラフィックデータを分析し、最も関連性の高いユーザーに広告を表示します。
パーソナライゼーション
ユーザーの過去の行動データを基に、個々のユーザーに最適な広告を選択します。
これにより、ユーザーごとにカスタマイズされた広告がベストなタイミングで表示されるため、クリック率(CTR)やコンバージョン率(CVR)が向上します。
リアルタイムの最適化
広告キャンペーンの出稿中に、機械学習アルゴリズムはリアルタイムでパフォーマンスデータを分析します。
広告の配信を最適化し、費用対効果(ROI)が最大化されます。
その他、ユーザーに合わせた広告クリエイティブの最適化など自動で生成するような機能もありますが、開発中のため表示バグもあるため、使用するためには十分な検証が必要になります。
Meta広告には現在「Advantage」と「Advantage+」の機械学習があります。
違いとしては
Advantage: 基本的な自動化と最適化機能。自動プレースメントや予算配分など、主要な部分で学習をする。
Advantage+:: より高度な自動化と最適化機能。クリエイティブの最適化、高度なオーディエンスターゲティング、詳細なパフォーマンス予測など、広範な領域で学習をする。
まだまだ、精度にバラつきが見られるため検証しながら利用していくのがよいと思います。
Instagram広告の配信面
①フィード
【特徴】
- フィードに表示:ユーザーがインスタグラムのフィードをスクロールしているときに表示されます。
- 高い視認性:自然なフィードに溶け込むため、ユーザーにとって馴染みやすい。
- 複数フォーマット:画像、動画、カルーセルなどの形式が利用可能。
【推奨画像サイズ】
- 画像広告:1080 x 1080 ピクセル(アスペクト比 1:1)
- 動画広告:1080 x 1080 ピクセル(アスペクト比 1:1)
- カルーセル広告:1080 x 1080 ピクセル(アスペクト比 1:1)
②ストーリーズ
【特徴】
- 全画面表示:ユーザーがストーリーズを閲覧している間に全画面で表示される。
- 短期間表示:通常は15秒以内の動画や画像が表示されるため、インパクトのある短時間広告が効果的。
- スワイプアップ機能:リンクを追加して、ユーザーがスワイプアップしてウェブサイトやランディングページにアクセスできる。
【推奨画像サイズ】
- 画像広告:1080 x 1920 ピクセル(アスペクト比 9:16)
- 動画広告:1080 x 1920 ピクセル(アスペクト比 9:16)
③発見タブ
【特徴】
- 発見タブに表示:ユーザーが発見タブページで新しいコンテンツを発見する際に表示される。
- 高いリーチ:広範囲なオーディエンスにリーチできる。
- さまざまなフォーマット:画像、動画、カルーセルなどの形式が利用可能。
【推奨画像サイズ】
- 画像広告:1080 x 1080 ピクセル(アスペクト比 1:1)
- 動画広告:1080 x 1080 ピクセル(アスペクト比 1:1)
- カルーセル広告:1080 x 1080 ピクセル(アスペクト比 1:1)
④リール
【特徴】
- 短尺動画:最大60秒の動画がリールに表示される。
- 高いエンゲージメント:リールは特に若年層に人気があり、エンゲージメントが高い。
- クリエイティブな表現:音楽、エフェクト、テキストオーバーレイなどを活用したクリエイティブな表現が可能。
【推奨画像サイズ】
- 動画広告:1080 x 1920 ピクセル(アスペクト比 9:16)
その他、Instagram広告の種類と特徴
コレクション広告
【特徴】
- 豊富なビジュアルコンテンツで、主画像や動画に加え、下部に複数の製品画像が表示されます。
- ユーザーが広告をタップすると、フルスクリーンのインスタントエクスペリエンスが表示され、詳細な商品情報を表示することができます。
- ショッピングカートに簡単に商品を追加できるため、購入までのプロセスがスムーズ。
【メインターゲット】
- オンラインショッピングを好むユーザー。特にファッション、家電、インテリア、コスメなどをネットで購入することに抵抗がない。
【広告の目的】
- 豊富な商品ラインナップを効果的に見せて購入してもらう
プロフィールフィード広告
【特徴】
- ユーザーのプロフィールページのフィードに広告が表示されます。
- ブランドのプロフィールページへの訪問を促し、フォロワーを増やすことができます。
- ユーザーのプロフィールのフィードに自然に溶け込み、露出を増やすことでブランド認知度を向上させる。
【メインターゲット】
- 情報収集をしているビジネスマンや一般ユーザー
【広告の目的】
- 新しいフォロワーを獲得し、ブランドロイヤルティを構築したい
アンケート広告
【特徴】
- 広告にアンケート機能を追加し、ユーザーのエンゲージメントを高めます。
- ユーザーの意見や好みをリアルタイムで収集できます。
- 画像や動画にアンケートを重ねることで、視覚的にもインタラクティブな体験を提供できます。
【メインターゲット】
- 特に若年層やインタラクティブコンテンツを好むユーザー。
【広告の目的】
- ユーザーの好みや意見を把握し、製品開発やマーケティング戦略に反映させたい。
ショッピング広告
【特徴】
- 商品タグを使用して、直接購入ページに誘導できる。
- 新規・既存顧客の出しわけが可能で配信割合も設定できる。
- クリエイティブ/配信面/オーディエンスの3つの掛け合わせで最も効率がよくなる配信を自動で学習する
【メインターゲット】
- オンラインショッピングでの購買意欲の高いユーザー。特にファッション、アクセサリー、インテリアなど商品を面倒なくすぐに購入したいと考えているユーザー。
【広告の目的】
- 離脱要素を排除して、意欲が高いうちに商品を購入してもらう。
パートナーシップ広告
【特徴】
- 影響力のあるインフルエンサーの投稿のため、広告感が薄くなる。
- パートナー企業との協力により、信頼性の高い広告を作成することができる。
- 広告が「パートナーシップ」のタグとともに表示されるため、ユーザーにとって透明性が高い。
- インフルエンサーのフォロワーにリーチでき、ブランドの認知度を高めます。
【メインターゲット】
- インフルエンサーのフォロワーや類似ユーザー
【広告の目的】
- インフルエンサーのフォロワーにアプローチし効果的にリーチしたい。
- インフルエンサーの信頼を活用してブランドイメージを強化する。
Instagram広告の出し方
Instagram広告を出稿する際には、まず目的を明確にしましょう。
広告を出す目的によって、投稿するコンテンツやターゲティング設定が異なるため、目的を明確にすることが重要です。
例えば、ブランド認知度の向上、製品やサービスの販売促進、ウェブサイトへのトラフィック誘導など、様々な目的があります。
次に、ターゲットオーディエンスをしっかり設定します。
インスタグラムの広告プラットフォームでは、年齢、性別、地理的な情報、興味関心などを活用したターゲティング設定が可能です。
出稿する広告のターゲット層に合わせて、効果的なターゲティングを行いましょう。
ステップバイステップガイド: 広告の設定方法
<ステップ1>キャンペーンの目的を設定する
まずはキャンペーンの目的を明確に設定しましょう。
ブランド認知度向上、リード獲得、トラフィックの増加など、目的に合わせて適切なキャンペーン目的を選択します。
<ステップ2:>広告セットの作成
次に、広告セットを作成します。
ここでターゲティングや広告表示のスケジュール、予算などを設定します。
ターゲットオーディエンスをしっかり把握し、効果的なターゲティングを行いましょう。
<ステップ3:>広告の作成
広告セットが作成されたら、広告を作成します。
各広告形式に応じて画像・動画やキャプションを作成し、訴求したい商品やサービスが魅力的に伝わるようなコンテンツを作りましょう。
<ステップ4>広告のパフォーマンスをモニタリング
広告を公開したら、そのパフォーマンスをモニタリングしましょう。
広告の成果やCTR、コンバージョン率などのデータを分析し、必要に応じて広告戦略を調整します。
これらのステップに沿って、効果的なインスタグラム広告を設定し、目標達成に向けて効果的に活用しましょう。
Meta Business Suiteの活用
Meta Business Suiteは、Instagramの広告管理や分析を行うためのツールです。
このツールを活用することで、Instagram広告の効果的な運用を行うことができます。
まず、Meta Business Suiteは、複数の広告アカウントを1つのダッシュボードから管理することが可能となります。
複数のキャンペーンや広告セットを一元管理することで、工数をかけずに複数のキャンペーンの広告パフォーマンスデータをリアルタイムで確認できます。
効率の悪い広告セットなどを迅速に対策を行うことができます。
さらに、Meta Business Suiteを活用することで、広告のスケジュール管理や投稿のスケジューリングも行えます。
予め設定した時刻に広告を公開することで、ターゲット層の行動パターンに合わせた出稿が可能となります。
また、定期的な報告書の作成やデータ分析も容易に行えるため、広告運用の改善に役立ちます。
さらに、Meta Business Suiteを利用することで、多様な広告形式に対応したコンテンツの作成や配信を行うことができます。
ストーリーズ広告やショッピング機能を活用した広告展開も、効果的に行えます。
新たな広告セットや広告を出稿して、最適化されるまでにおおよそ1〜2週間程度かかります。
機械学習により、パフォーマンスが安定してくるまでは設定をちょくちょく変更しない方が最終的な費用対効果は高いという結果がでました。
A)パフォーマンスのよい時間や曜日に予算を引き上げていた
B)1ヶ月間予算を変更しない
上記で広告を回したときに「B」の方がコンバージョンパフォーマンスが高かった。
Metaの機械学習を信じて耐えることも大事だったりします。
Instagram広告の注意点
Instagram広告は、低予算で広告が出稿でき機械学習も進んでいるので、運用に障壁は低いのですが、運用する前と運用中で気をつけなくてはいけない注意事項があります。
アカウント設定
下記の設定をしておかないとInstagram広告は出稿できません。
1. プロアカウントの設定
- 個人アカウントをプロアカウントに変更し、広告機能を利用できるようにします。
- プロフィール情報を充実させておきましょう。プロフィール写真、ビジネスの説明、連絡先情報などをしっかりと設定します。
Instagramのプロアカウントにすることのメリットはかなり大きいです。
- 広告の出稿(ターゲティングやInstagram内で直接広告作成することが可能)
- プロアカウント専用ツール(クリエイタースタジオ/広告マネージャー)
- インサイトの閲覧
- カテゴリラベルの表示
- アクションボタンの設置(購入、予約など)
- ショッピング機能
- お問い合わせ先の表示
- ブランドコラボレーション
- アカウントのセキュリティ強化:強力なパスワード、二要素認証の導入。
- Instagram管理権限の共有
- メッセージツールの追加
- DMのフォルダ機能
また、プロアカウントには「ビジネス」と「クリエイター」2種類あります。
企業が運用するのであれば「ビジネス」がおすすめです。
2. Facebookページとの連携
- Facebookページの作成:Instagram広告を管理するためには、Facebookページが必要です。
- アカウント連携:InstagramアカウントとFacebookページをリンクさせ、広告マネージャーから広告を作成・管理できるようにします。
アカウント開設からの広告出稿には予算制限がある
気をつけなくてはいけないのが、アカウントを開設して初めて広告を出稿するときです。
一定期間、1日の上限金額がMeta独自の仕組みで設定されます。
アカウントによって、数千円単位で上限金額は違います。
そのため、どんなアカウントであっても初回から1日○万円出稿するということができません。
数週間程度:5〜7,000円をいったりきたり
その後、15,000円→32,000円と数千円単位で上がっていき、安定して10万円/日以上の広告出稿ができるようになったのは、開始から2ヶ月程度経過してからでした。
10万円/日以上の広告出稿をするまでに数回Metaへ上限金額の引き上げ要請をしていました。
広告審査
もっとも注意が必要なのが、広告審査です。
主な広告審査ポリシーとガイドラインです。
- 不適切なコンテンツ:成人向けのコンテンツ、暴力的なコンテンツ、ショッキングな画像、武器や弾薬の販売を含む広告は許可されていません。
- 不正行為や詐欺:詐欺的な活動や誤解を招く情報を含む広告は禁止されています。
- 年齢制限:アルコール、ギャンブル、薬物関連の広告は対象年齢を制限し、地域の法律に従って出稿する必要があります。
- 誤解を招く情報の禁止:虚偽の情報や誤解を招く表現を使用してはなりません。商品やサービスの機能、価格、使用条件に関する正確な情報を提供する必要があります。
- プライバシーの保護:広告は、個人のプライバシーを侵害してはなりません。また、個人情報を収集する際には、適切な通知と同意を得る必要があります。
- 著作権と商標:広告に使用するすべての素材(画像、動画、音楽など)は、著作権や商標権を侵害していないものである必要があります。
- 医薬品および健康関連製品:医薬品、健康サプリメント、医療機器などの広告は厳格に規制されており、特定の条件を満たす必要があります。
- ギャンブル:ギャンブル関連の広告は、特定の地域でのみ許可されており、広告の対象年齢も制限されています。
- ヘイトスピーチおよび差別的コンテンツ:ヘイトスピーチ、差別的な表現、暴力的な内容を含む広告は許可されていません。
- 虚偽の主張:科学的に証明されていない主張や根拠のない健康に関する主張をすることは禁じられています。
広告審査ポリシーとガイドラインに抵触すると広告は審査落ち状態になります。
修正して再審査を行うことができますが、何度も繰り返して抵触すると広告停止やアカウント自体がBANされます。
アカウントをBANされた場合、復活はほぼ不可能ですので、ポリシーとガイドラインは広告を出稿する前に必ず読んでおきましょう。
業界のガイドラインとMetaガイドラインは違います。
たとえば、自費診療のクリニックの場合、医療広告ガイドラインでは「限定解除要件」を明記すれば掲載が可能ですが、Instagram広告のクリエイティブに症例写真を掲載することはポリシー違反となるため、広告停止の対象になります。
画像サイズとテキスト位置
リールとストーリーズ広告のクリエイティブ制作時に気をつけたいのが「セーフティーゾーン」です。
これは、セーフティーゾーンと呼ばれる範囲にプロフィールアイコンやCTAボタンが自動で表示される仕組みになっているため、この範囲内に重要なロゴやテキストなどをいれないように制作時に工夫する必要があります。
予告なしにガイドラインが変わる
Metaだけではなく、ほかのSNS媒体でも同様ですが、インターフェースやアルゴリズムの仕組みが予告なしに変更されることがあります。
厄介なのが、予告されないので検知する方法が、数値の動きがおかしい。表示方法が違うなど自分の目で確認するしかありません。
広告も然りで、今まで問題なく出稿できていたクリエイティブが急に審査落ちしたりすることがあります。
毎日数値のチェックやアプリ画面で変化がないかチェックすることが必要となります。
Instagram広告の成功事例
Instagram広告の成功事例はたくさんありますが、いくつか代表的な事例を以下に挙げます。
これらの事例は、広告のターゲティングやクリエイティブ、戦略の質が高かったため、広告の効果が顕著に現れた例です。
Airbnb
Airbnbは、インスタグラムを活用したクリエイティブで目を引く広告を展開しています。
特に「Live There」キャンペーンでは、地元の文化に溶け込んだユニークな宿泊体験を強調し、視覚的に魅力的なコンテンツを提供しました。
これにより、目的地でのローカルな体験を求めるユーザーにアピールしました。
LOFT(ロフト)
業種: 小売(ライフスタイル・雑貨)
成功ポイント: LOFTはインスタグラムを活用して、季節ごとの新商品の紹介や店舗イベントの告知を行っています。
特に、カラフルでユニークな商品や季節限定アイテムを目を引く写真や動画でプロモーションし、フォロワーの興味を引きつけています。
Instagramアカウント:https://www.instagram.com/loft_official
MUJI(無印良品)
業種: 小売(生活雑貨)
成功ポイント: MUJIはシンプルで機能的な商品を中心に、ライフスタイルや環境に対するメッセージ性の強いコンテンツを投稿しています。
インスタグラムを通じて、製品の使用例やインテリアアイデアを提案し、フォロワーとのコミュニケーションを活発化させています。
Instagramアカウント:https://www.instagram.com/muji_global/
東京ディズニーリゾート
業種: エンターテイメント(テーマパーク)
成功ポイント: 東京ディズニーリゾートは、インスタグラムを通じて新しいアトラクション、ショー、イベントの情報を発信しています。
特に、キャラクターやパーク内の美しい風景を中心とした写真や動画を活用し、フォロワーの興味を引きつけています。
また、フォロワー限定のキャンペーンや特典を提供し、エンゲージメントを高めています。
Instagramアカウント:https://www.instagram.com/tokyodisneyresort_official/
スターバックス(Starbucks)
業種: 飲食店
成功ポイント: スターバックスは、新メニューや季節限定商品のプロモーションにインスタグラムを積極的に活用しています。
特に、視覚的に魅力的なドリンクやフードの写真や動画を投稿し、ユーザーの購買意欲を刺激しています。
キャンペーン時にはハッシュタグを利用してユーザー生成コンテンツを集め、エンゲージメントを高めています。
Instagramアカウント:https://www.instagram.com/starbucks/
Instagram広告の最適化ポイント
ターゲットにどのようなクリエイティブが刺さるのか、興味関心を持ってもらえるのか、最初から把握できる人はいないと思います。
訴求軸やデザイン・キャプションを変えたクリエイティブを複数作成しA/Bテストを実施しましょう。
常にトレンドは変わります。ターゲットの興味関心や行動履歴を追い、管理ツールで定期的な分析と改善を行いながら、広告のパフォーマンスを向上させるよう心がけましょう。
ターゲティングとリーチの最適化
Instagram広告の目的や業種・業態によってターゲティングの仕方は変わってきますが、共通して見えてきていることは、ターゲットを絞りすぎないということ。
初めからターゲティングが狭すぎてしまうとMetaの機械学習が情報不足によりパフォーマンスを上げきれないという問題がでてきます。
まずは可能な限りターゲットを広くとり、多くの方に触れてもらい反応を見ながら狭めていく方が広告効率は高いです。
また、1つの手法だけに頼らないということです。
Instagram広告は、複数のターゲティングの方法を選択できます。
- デモグラフィックターゲティング
- 興味関心ターゲティング
- カスタムオーディエンス
- 類似オーディエンス
- リマーケティング
組み合わせてターゲティングできるものもあります。
どのターゲティングが最適かはご自身の運用スキルや経験値で変わってくると思いますので、さまざまな方法を試すのがよいと思います。
さらに、リーチを増やすためには、ターゲティングの最適化だけではなく、魅力的な広告クリエイティブを適切な配信面で出稿し、エンゲージメントを増やすことが非常に重要です。
また、広告予算の最適化も広告パフォーマンスの向上には欠かせない要因です。
これらの戦略を組み合わせ多くのユーザーに広告を届け売上やブランディングに繋げていきましょう。
効果的なクリエイティブ制作
前項目でお伝えした通り、広告パフォーマンスをあげるためには効果的なクリエイティブの作成が重要となってきます。
ターゲットが思わず手を止めて見てしまうようなクリエイティブは「映え写真」だけでは成立しません。
キャッチーなテキスト、思わず「ハッと」見入ってしまうような動画、続きが気になるストーリー性などさまざまです。
最近では、TikTokの台頭によりフィードだけではなくストーリーズやリールなどのショート動画が好まれるようになってきました。
最新のトレンドを意識したクリエイティブで配信することで効率もあがってきます。
動画広告の活用
効果的な動画広告の作成方法のポイントをまとめます。
目を引くのは最初の3秒
最初の3秒で視聴者の関心を引くことが重要です。
強いビジュアルやキャッチフレーズを使用し、短くてインパクトのあるメッセージで広告の目的にフォーカスし、無駄な情報を省きます。
明確なコールトゥアクション(CTA)
動画の最後に明確なCTAを含め、視聴者に次のステップを促します(例:リンクをクリック、購入、サインアップなど)。
高画質の動画
荒い画質はどうしても古臭いイメージが出てしまいます。
視覚的に魅力的なコンテンツは、視聴者の注意を引くことができますので、なるべく高画質で制作しましょう。
テロップ(字幕)の追加
音声をオフにして動画を視聴するユーザーもいるため、テロップや字幕を追加して音声オフでもメッセージが伝わるように工夫しましょう。
音声や音楽を入れる
音声をオフにして閲覧するユーザーもいれば、音声をONにして閲覧するユーザーもいます。
どちらのユーザーに対しても広告を閲覧してくれているユーザーすべてにメッセージが伝わるように音声や音楽を入れて手が止まるような仕掛けを作ることも重要です。
とくにターゲットの記憶に残るようにするためには、必要なメッセージをテロップ(字幕)とナレーションを入れて目と耳の両方から訴求しましょう。
キャプションもしっかり作り込む
キャプションまで作り込む方は非常に少ないと思います。
ただ、案外キャプションまで閲覧するユーザーは少なくありません。
キャプションを使って、広告の画像や動画だけでは伝えきれない詳細情報を補完し、商品やサービスの具体的な特徴や利点を簡潔に訴求します。
絵文字を使用して視覚的な魅力と親しみやすさを与えることもできます。広告効果の影響を左右することもありますので、しっかりと作り込みましょう。
Instagramは動画や画像の視覚的な要素を楽しむものだから、広告キャプションは重要ではないと1行程度で出稿している方を見かけます。
A)どうせ見られないんだからキャプションなんて1行1パターンで十分
B)動画の補足として重要なので10行程度を3パターン準備してA/Bテスト
クリック率がよかったのは「B」です。
広告感は嫌われる
こちらも宣伝する商品などによっても違ってきますが、Instagramユーザーは若年層が多く使用しているため、広告感がでているクリエイティブを嫌う傾向が一部あると思います。
強めの訴求よりも親しみやすさを重視したクリエイティブを作成し、どちらが好まれるかテストしてみるのもよいと思います。