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ジャニーズ事務所から学ぶマーケティング論

2022年7月29日ジャニーズ事務所から学ぶマーケティング論

日本の男性アイドルグループの数はメジャーをはじめ、メンズ地下アイドルを含めると、年々増加傾向にありますが、シーンの中核はやはりジャニーズ事務所ではないでしょうか。

多くのファンに支持され、長年に渡りスターグループを生み出しているのには、しっかりと計算されたマーケティング論が関係しています。

今回はこちらについて、詳しく解説いたします!

Youたち、ファン同士で仲良くなっちゃいなよ

ファン同士での交流も視野に入れているジャニーズ事務所のマーケティング論

ジャニーズのコンサートは、座席にも綿密な戦略が関係していると言われています。
尾原和啓氏の著書「プロセスエコノミー」では、

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「コンサートの近くに座っていた人が、帰りの電車で同じ路線になるようにチケット配分をコントロールしていたという逸話があります。」

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と記載されています。

※プロセスエコノミーに関するナウラ公式Instagramの投稿はこちら

 

その目的は、コンサートの余韻に浸った帰りの電車内で、同じコンサートに行った人たちとのファンコミュニティの空間を生み出し、そこから友だちになるという、ファンを大切にするジャニーズらしい都市伝説と書かれていました。

思い返してみると、私自身も過去にジャニーズのコンサートに行った際は、会場の最寄駅から家の最寄駅まで同じグッズを身につけている人と電車が同じだった、なんてことがありました。(さすがに話しかける勇気はありませんでしたが。笑)

しかし、「ここの演出がよかったよね」「あの曲のライブバージョンの振り付けがかっこよかったよね!」などのファン同士の会話が聞こえてくると、内心で「ああ、分かる!!」とコンサートを思い出しながら、余韻に浸ったまま家まで帰ることができました。

「家に着くまでが遠足です!」ではありませんが、帰り道までもエンターテイメントの空間にしてしまうのは、ジャニーさんならではのマーケティング論なのかなと感じます。

まずはYouがグループの名前を売り出すんだよ

キーパーソンを先行して売り出すことで、グループとしての成功に導くジャニーズのマーケティングスタイル

ジャニーズのグループの中でも、◯◯のグループといえば××くん!のように、そのグループのエース・センターが存在し、そこから派生して他のメンバーが売れていくというパターンがありますよね。

SMAPを例にしてみましょう。

過去に日本テレビの番組・「ナカイの窓」で中居正広さんが、SMAPとしてデビューした頃を懐古していました。

ジャニーさんから、「自分たちのグループを知ってもらうきっかけを作るために、まずは年長の木村と中居が前に出て、積極的に活動していきなさい」と言われたと話をしていました。

通称・ツトプ(ツートップの略)と呼ばれる2人はグループのエース且つ、木村さんはドラマ、中居さんはバラエティと、それぞれ反対のフィールドで活躍をしたことで、SMAPの名前広まっていきましたよね。

その後、草彅さん、稲垣さんは役者、香取さんはアートとそれぞれ異なる活躍のフィールドを確立。

グループとしても、バラエティで活躍の場を広げ、グループ名は全国区となりました。

デビュー当初にジャニーさんが2人にグループとしての名前を売るように課したのは、いずれ従来のアイドルとしてのイメージを覆すスーパーグループにすることを見越して、先行してお茶の間に売り込むためのマネジメントだったことが分かります。

同様に後輩グループのKAT-TUNでは、デビュー前年に亀梨さんが期間限定ユニット・修二と彰としてミリオンヒットを記録し、その翌年にKAT-TUNとしてデビューし、グループとしてもさらにミリオンヒットを記録。

いきなりグループ全員を売り出すのではなく、キーパーソンを先行して売り出すことで、グループとしての成功に導くマーケティングスタイルは、他のグループにも通ずる部分がありますよね。

エンターテイメントの中核に存在するジャニーズ。

楽曲やバラエティでの活躍はもちろん、マーケティング手法からも目が離せません。

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