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2023年5月23日アップデートの先にある、Twitterが目指す形とは
SNSのアップデートは度々起きていますが、今年に入ってからその動きが特に顕著なのは、Twitterではないでしょうか。
今回は直近で起きたTwitterのアップデートを事例、そして予測されるアップデートとともに解説いたします。
突如として奪われた認証バッジ
これまで芸能人やアスリートなど影響力のある著名人のアカウントには、Twitter社より「認証バッジ」が付与されていましたが、4月1日から突如として認証バッジが消えました。
しかし、全員が全員対象で認証バッジが消えたわけではなく、一部のアカウントにはまだ認証バッジが残っており、この変化に疑問を抱く声もありました。
お金払わないと公式マーク消されるみたいで消された。有名になってきた時に公式マークついたのが高校生の時めちゃくちゃ嬉しかったな。でも消えた今。もはやいらないまであるな。。お金払ってまでの価値があるのかもわからない🫡
— 藤田 ニコル(にこるん)🌙 (@0220nicole) April 20, 2023
(藤田ニコルさんは、一度認証バッジが消えたものの、4月23日には復活。)
また、認証バッジといえば青色のイメージが強いですが、青色のほか、金色や灰色の認証バッジが出現するなど、バッジの種類にも変化が現れました。
具体的にバッジの色の違いやその背景について、詳しく見ていきましょう。
Twitter Blueの登場で変わった青バッジの定義
前述の通り、イーロンマスク氏による買収前のTwitterの認証バッジは、一律で青色のバッジであり、意味合いは「従来の認証基準(著名で信頼に値するアクティブなアカウントであること)に基づく認証を過去に受けていたこと」
当時は、そのアカウントが「本物」であることを意味する認証バッジであり、主に著名人のなりすまし防止の意味合いで機能していました。
つまり青色のマークがついていれば、そのアカウントは公式アカウントだ、という認識が一般的だったのです。
しかし、マスク氏による買収によって青色のバッジの意味合いが変わりました。
その大きな変化が2023年1月11日に登場した「Twitter Blue」という有料サービスです。
この有料サービスに登録すると、誰でも青バッジが付与されるため、従来の公式マークは意味を成さなくなってしまいました。
つまり、著名人でなくても、Twitter Blueに登録をすれば青バッジのアカウントになるということです。
私、Twitter本気で頑張ります。
なぜなら私には、お金のことで悩む時間が減って人生を楽しめる人を増やしたいという想いがあるから。
これからも有益なお金の情報を発信していきます!
ということで、Twitter blueに登録しました!!— なぎ| ほっとするお金の話 (@naginagi_log) May 16, 2023
Twitterのバッジの種類とは
2023年5月現在、Twitterのバッジの色は合計3色あります。
・青色認証バッジ
前述の通り、過去の審査基準でTwitter社から認証された場合。もう1つは新たにTwitter Blueに加入した場合。
・金色認証バッジ
企業のアカウントに付与される認証バッジ。
・灰色認証バッジ
政府のアカウントや政府高官のアカウントに付与される認証バッジ。
金色と灰色については、一般のユーザーでは取得できないものですが、仮にTwitter Blueに登録して青色のバッジが付与された場合、どのようなメリットがあるのでしょうか。
月額980円を払ってまで登録する価値はあるのでしょうか。
Twitter Blueの特徴に注目してみましょう。
Twitter Blueのメリットとは
1.ツイートの編集・取り消しができる
従来では一度ツイートをすると、あとから編集はできず、情報に誤りや誤字などがあった場合には、ツイートそのものを削除するほか手段はありませんでした。
しかし、Twitter Blueでは一度ツイートした内容でも、あとから文章の編集が可能に。
誤字の修正やツイートが炎上した際でも、迅速に対応できます。
また、ツイートの取り消しもTwitter Blueの機能のひとつです。
ツイートのボタンを押してから、実際に投稿されるまでにタイムラグを設け、その間にツイートの取り消しができます。
タイムラグは、5秒、10秒、30秒、60秒が用意されています。
このタイムラグを設けていると、誤って投稿してしまっても、世に情報が発信される前にツイートを取り消すことができます。
Twitter Blue2ヶ月くらい使ってるけど広告云々よりツイート取り消しとツイート編集とブクマフォルダ分け機能が素晴らしいので割とおすすめです
— 𝙇𝙪𝙫. (@luvluvvox) January 11, 2023
2.最大2,000文字のツイート、60分動画もアップ可能
Twitterでの投稿文といえば、全角で140字、半角で280字までという文字制限がありますが、Twitter Blueでは最大2,000字までツイートができるのです。
個人ユーザーであれば、140字で事足りることがほとんどです。
しかし、情報量の多い企業アカウントの場合、140字以内でツイートをまとめるのはなかなか難しく、リプライにて情報を補完していくツリー形式を取ることが一般的でした。
しかし、Twitter Blueでは2,000文字までツイートが可能なため、1ツイート内で情報をまとめることができます。
twitter blueに登録してみました!
これで長い文章でも気にしずに書くことができるようになりました。
今まで文章を短くする工夫を考えてやっていたのでストレスなくできるようになりました。
ところで政治家女子48党のお家騒動がなかなか解決しませんね。…— レオンダイエット@万垢QOL up クリエイター(相互フォロー) (@leondiet1185) May 23, 2023
また、アップする動画の時間制限についても、これまでは140秒(2分20秒)までが最長でしたが、Twitter Blueに登録している場合、ブラウザ版では最長60分、iOSとAndroidでは長さが最大10分の動画がアップできます。
プロモーションすることが多いアカウントの場合、これらの機能は嬉しいですよね。
3.アカウントの注目を集めやすくなる
従来の仕様では、ツイートに対するリプライの表示順は、お気に入りの数やリツイートの数など、数値に基づいた表示順でした。
一方で、Twitter Blueに登録しているアカウントであれば、数値問わずそのアカウントのリプライが優先表示されるため、注目を集めやすくなるのです。
しかし、この仕様の変更によって生じている課題としては、Twitter Blueに登録しているアフィリエイトのアカウントによる、ツイートとは関係のないリプライが優先表示されるという事態です。
リプライにアフィリエイトサイトのURLが貼られているため、誤ってクリックしてしまい、サイトに飛んでしまうといった現象も増えています。
最近インプレッション目的なのか中身のないリプライを送ってくる公式マーク付きの業者さんがものすごく増えたので、業者さんと判定した場合はブロックしています。よろしくお願いします。
— 滝沢ガレソ🥕 (@takigare3) May 18, 2023
Twitterで電話ができる未来?
国内ではまだ実装されていませんが、米国ではDMの暗号化が5月よりスタートされました。
メッセージが全て暗号化されるため、Twitter運営であっても読むことができず、よりプライバシーが保護されるようになりました。
現段階で利用できるユーザーは、認証済アカウント(Twitter Blueの登録ないしは公式ラベル付のアカウント)もしくは認証済みの企業アカウントが対象ですが、ユーザー同士のコミュニティがより密になりそうです。
さらにアップデートが予告されているのが、文章でのやり取りだけでなく、音声やビデオチャットができるように機能の実装。
マスク氏は「電話番号を教えず、世界中の人と話すことができるようになる」と予告しています。
音声サービスとしては、Twitter上で音声を使ったリアルタイムの会話ができる「スペース」の機能もここ数年でリリースされたことから、音声に力を入れていることがわかりますよね。
イーロンマスクが考える最終的なTwitterの形
アップデートが多い反面、すぐに元に戻すという点もTwitterの特徴と言えるでしょう。
前述のように、著名人から青バッジが消えたと思えば、元に戻ったり。
また、昨年では青バッジとは別に、著名人や企業に対して「公式ラベル」というものが付与されましたが、一夜にして撤回されました。
マスク氏による買収後、さまざまな変化が起きているTwitter。
変化が多すぎて混乱しているユーザーも多いでしょう。
2022年11月にマスク氏がツイートした内容によると、
Please note that Twitter will do lots of dumb things in coming months.
We will keep what works & change what doesn’t.
— Elon Musk (@elonmusk) November 9, 2022
「Twitterはこれから数カ月間バカなことをたくさんします。うまくいっているものは残し、そうでないものは変えていきます」
変化を重ね、ユーザーにとって重宝されているものを存続し、使われないものはどんどん省いていくという姿勢が見られます。
5月から開始された数年間活動がない休眠アカウントの削除もそこに通ずるものがあるのでしょうか。
アップデートが起きるたび、状況整理に時間を要しますが、頻繁にサービスの形にアップデートが入るのは、SNSならではの醍醐味でもありますね。
今後の変化が楽しみです。
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