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2023年3月31日検索するならどっち?検索エンジン vs Instagram
Z世代は、Google・yahoo検索をしないという記事をよく読みますが、本当にInstagramだけで完結しているのでしょうか?
なぜ、この検索エンジン離れが起こっているのでしょうか。
うわさ通り若者はInstagram派が多い
結論から言って…若者は、やはりInstagramの割合の方が高いようです。
20代の人は検索する時に検索エンジンを使いますか?と聞くと、ほぼ「あんま使わないっすね」という回答が返ってきます。
SNSネイティブ世代は、新しいことを調べる時には、まずInstagramで検索をするようです。
Instagramで検索する理由
なぜ、検索行動がInstagramに変わったのか?
ググる世代の人間としては、Instagramで何かを検索して欲しい答えが返ってくるのか心配になりますよね。
誰が発信しているのかがわかる
Instagramのアカウントには、プロフィールもあり、過去の投稿も簡単に辿ることができます。
フォローをする人は、イコール信頼できる人ということになるようです。
フォロワーが多いアカウントのプロフィールは、わかりやすく「どんなことをしている」のか「どんな実績がある」のかを書いているので、この人がいうなら間違えないとなるのではないでしょうか。
また、インフルエンサーはお金を貰って宣伝をお手伝いする際には、”PR”や”AD”など必ず記載するため、フォロワー側も「騙された!」という誤解を招くこともありません。
よりフォロワーに信頼されるために、情報の出し方や伝え方も工夫されているようです。
保存して後から見返せる
とても便利な機能のひとつに『保存』機能があります。
簡単にいうと後で投稿を見直せるようにする機能です。
保存した投稿をカテゴリ毎に整理整頓することで、後でまとめて同じカテゴリの投稿を見比べることができます。
たとえば、レシピや行ってみたいカフェなど興味カテゴリでわけておけば、お腹が空いて料理を作るときや出かけて休みたいなっと思った時に以前から興味があった情報を簡単に出せて、今の気分に合わせて行動することができます。
カフェであれば、Instagramの情報で行ったこともないお店のメニューを事前に決めることもできます。
言語の違いも超越できる
Instagramの特徴は、写真や動画で発信するところです。
投稿画像をみれば、何について発信しているのか一目瞭然です。
そのため、日本語以外の言語の投稿でも何を伝えたいのかがわかります。
世界共通のハッシュタグもあり、
#ootd(Outfit of The Day)今日のファッションの
#tbt(Throwback Thursday)木曜日に過去の写真をアップしよう
#caturday(Cat Saturday)猫の写真
世界中の趣味や好みが合う人たちと繋がれるのもSNSの醍醐味ですよね。
検索エンジン離れのきっかけは?
ひと昔前までは、検索をするといったらGoogle・yahooなどの検索エンジンでした。
いまでも年代によっては、Googleをメインの検索ツールとして使っている方もいらっしゃいますが、検索エンジンではなくInstagramで検索をするという若者が増えてきたのでしょうか。
過剰なSEO対策
私もマーケターなので、少々耳の痛い内容ではあります。
Webからの集客や購買を増やすためには、検索結果の上位にサイトが表示される必要があります。
ユーザーの検索意図を意識したページ制作をすることはマストなのですが、時には、ユーザー目線よりもGoogleに好かれるためのページ構成や文章になる時があります。
過剰なまでのSEO対策が、「この情報は本当なの?」「自分の欲しい情報がこのページのどこに書いてあるの?」といったような不信感が溜まっていった結果が検索エンジン離れに繋がっているのではないでしょうか。
有益な情報や欲しい情報を時間をかけずに探したいですよね。
ほしい情報がどこにあるのかわからない
前項の補足にもなりますが、ページにはたくさんの情報が詰まっています。
お店の営業時間や検索されやすいQAは、リッチリザルト(検索結果表示)に掲載されることが多くなり、クリックしてページ内に入らなくても情報を得ることが増えてきました。
ただ、いま洋服についたシミはどんな洗剤で落ちるのか?などちょっとしたことを調べたい時には、ページをクリックして上から読んでいく必要があります。
そのシミが油なのか血液なのかによっても違ってくるので、はじめてのサイトだと特に探すことが面倒に感じる方も多いのではないでしょうか。
スマホで閲覧しているときに同時に比較できない
最近では、スマホで調べ物をする方の方が圧倒的に多くなりました。
小さな画面ということもあり、違う2サイトを同時に並べて比較することができません。
パソコンであれば、画面を小さくすれば、同時に2〜3サイトであれば並べることができますが、スマホであればタブの切り替えかページを閉じて別のサイトを開く作業をする必要があります。
この作業を煩わしく感じる方もいるかもしれません。
検索結果の上下部に出てくる広告への拒否感
若者の広告への抵抗感は、少し前から話題になっていましたよね。
広告に関しては、Instagramでも閲覧途中に出てきます。ただ、Google・yahooの場合、ほとんどが検索結果の一番うえにでてくることに拒否感を感じる人が多いのではないでしょうか。
急いで情報を確認したいのに、うっかり広告を踏んでしまい欲しくもない情報がでてくると確かにイラッとすることはあります。
無料の媒体を使っている以上、広告が出ることは仕方のないことなのですが、出るタイミングや場所が気になりますよね。
とはいえ検索エンジンを使って検索するカテゴリもある
本当に20代は、まったくGoogle・yahoo検索をしないのか?
というとそうでもない。
検索開始から検索エンジンを使うカテゴリもあるようです。
しっかり調べる必要があるものは、初めからGoogle・yahoo検索
風邪を引いて近くの評判の病院をさがす時などは、Instagramではなく初めから検索エンジンで探します。
処方された薬について調べたり、診断結果などを詳しく知りたい場合も同様にGoogle・yahoo検索を使ってしっかりと調べます。
このような情報については、医療関係者や研究者などの有識者が名前や顔を出して監修をしているため、信頼できる情報であると判断されているのではないでしょうか。
公式サイトでの正しい情報
欲しい商品やサービスを購入する際に、少し高額なものであれば公式サイトの商品・サービス紹介を確認するようです。
また、好きなアーティストやアミューズメント施設のイベント情報なども公式サイトで小まめにチェックするという方がいますが、企業側のスタンスとしてアカウントがない人でもサイトであれば検索さえすれば情報を収集することができるため、重要な情報はサイト上に掲載するという企業も少なくありません。
口コミの内容を調べる
Googleも力をいれている「口コミ」。Googleアカウントがあれば誰でも投稿ができます。
初めて行く場所やお店に関しては、事前の情報収集の一貫としてGoogleビジネスプロフィールに投稿された口コミを確認します。
Googleの口コミも業者が書いているのではないかという人もいますが、投稿者の過去の投稿数や内容などである程度、判別はできます。
結局は検索エンジンとInstagramの”使い分け”?
Z世代と呼ばれる、若年層のユーザーは物心ついた時からインターネットがあり、スマホも身近な存在です。
インターネットのあらゆる媒体を駆使して、自分のほしい情報を収集しています。
若者の検索行動を理解することで、自社の商品・サービスのマーケティングに役立つのではないでしょうか。
Instagramで得られる情報
Instagramと検索エンジンをどのように使い分けしているのでしょうか。
視覚的な情報を収集するのは、やっぱりInstagramに軍配があがります。
そのため、美容・コスメ・ファッション・グルメ・旅行など、画像や動画でイメージがしやすいものはInstagramで情報を収集します。
また、Instagramには『発見タブ』という機能があり、ユーザー自身の趣味趣向をAIが学習し好みに合わせた投稿を優先的に表示するような仕組みになっています。
この機能があることで、空いた時間にInstagramを目的もなく閲覧することで、自分自身が検索行動を起こさなくてもInstagramを開くだけで、好みの情報が次から次へと表示されるわけです。
検索エンジンで得られる情報
Googleは、サイトの品質を評価するために「E-E-A-T」という、独自の評価基準を設けています。
Experience(経験)
Expertise(専門性)
Authoritativeness(権威性)
Trustworthiness(信頼性)
の頭文字を取ったものです。
そのため、検索したときに上位に表示されるサイトは、専門性が高く、正確で誠実な安全であるといえます。
とくに、YMYLと呼ばれる分野のサイトに関しては、この品質が大きく影響してきます。
Google のシステムでは、人の健康や安全、経済的安定、社会の福利厚生に大きく影響する可能性のあるトピックについては、E-A-T が優れたコンテンツを特に重視します。Google はこうしたトピックを「Your Money or Your Life」、または略して YMYL と呼びます。
※引用元:https://developers.google.com/search/docs/fundamentals/creating-helpful-content?hl=ja#get-to-know-e-a-t-and-the-quality-rater-guidelines
誤ったり、曖昧だったりする情報ではいけない場合は、社会的に承認を受けている権威性が高いサイトから情報を収集する必要があります。
そういった時には、InstagramではなくGoogleで検索する傾向があります。
媒体に合わせて情報を発信しよう
検索行動が多様化しています。
多くの人の目に触れるためには、媒体を限定せずに網羅的に発信することが重要です。
しかも、それぞれの媒体には利用するユーザーの属性や利用方法が違います。
違う媒体で同じ内容を発信しても刺さることはありません。
媒体の特性やユーザー属性を理解したうえで発信していきましょう。